認定インストラクターの小島裕子さんが音楽誌の”『ショパン』2015年2月号”に掲載されました。
小島さんより執筆についてのコメントをいただきましたので、ご紹介いたします。
『より素晴らしいパフォーマンスをするためには身体のことを考えていかなくてはならないと、なんとなく感じている音楽家は多いと思います。しかしながら、具体的にはあやふやで、そこから「なぜなのか?」「何をどのように?」「どんな方法で?」ということに関しては、導かれるべき「道筋」も示されるべき「ノウハウ」もなかなか実態として存在していないのが現状です。
また一方、間違った身体の使い方を放置したままで、目先のテクニックだけを問題にしている現場も実際には多く存在しています。 音楽分野のこのような現実を目の前にして、私は「楽器の演奏はもとより、声楽、指揮、全てにおいて、音楽家のための身体を考え、研究し、良い演奏に結び付けていくための取り組みをしていく分野の確立が必要」と考えています。
今回の執筆は、いわゆる音楽分野への「問題提起」として書かせていただきました。
「ピアニストの手のトラブル」という特集の中でしたが、私がお伝えしたかったのは、身体を根本から考えていくことが指先や手、そして肩の問題解決に繋がるということでした。
今は研究と実践がまだまだ必要ですが、近い将来、音楽家が、この分野の必要性の「認識と学び」を共通のものにできるような取り組みが、大学などの音楽教育機関を始めとして、あちらこちらで行われていくようになればと願っています。現在はパーソナルセッション、セミナーを毎月定期的に行なっています。今後は、様々な場所で開催しながら,先行研究としての責任も果たせるよう活動していきます。今後ともよろしくお願い致します。salon-k.net/』